妊婦さんの食事・栄養について看護師目線での知識を書いてみます
本日も妊婦さんに向けて記事を書きたいと思います!
妊娠中は基礎代謝の亢進(基礎代謝が上がるということ)やエネルギーの蓄積のためにエネルギー付加が必要です。
簡単に言うと普段より身体のエネルギーとなるものを積極的に食べましょうということです。
食べ過ぎも禁物なので、なんでも程々が良いですね。
「程々ってどのくらい?」と疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
このブログで後ほど詳しくご説明します。
妊婦さんの一日に必要な栄養所要量は妊娠していない時(普段運動をあまりしない方でだいたい1750Kcal)よりも妊娠初期で+50Kcal/日、中期で+260Kcal/日、末期で+450Kcal/日です。
妊娠中の脂肪エネルギー比は、妊娠していない時と変わらず、20~30%が望ましいです。※動物性脂肪を控え、植物性脂肪を多く摂ると良いです。
蛋白質の1日摂取量は、妊娠していない時より+5~25g/日が推奨されています。
妊娠中の食塩の摂取量は1日7.5g未満にしておきましょう。
妊娠中のコーヒー・紅茶は日常飲んでいる程度ならまず問題ありませんが、カフェインの摂取は控えめにしましょう。
カルシウムの摂取が少ないとこむらがえり(ふくらはぎがつる)になりやすいので、積極的に摂取するようにしましょう。
また、ビタミンB1は筋肉疲労を予防するので摂取されることをお勧めします。
妊娠中の体重増加量は妊娠していない時のBMIを目安とし、500g/週以上増加しないように心がけましょう。
【BMI別妊婦さんの推奨体重増加量】
・BMI<18.5は9~12㎏増加
・18.5≦BMI<25は7~12㎏増加
・25≦BMIはおよそ5㎏とし、著しく超える場合は個別対応で判断が必要となるため、病院で相談しましょう。
《薬剤について》
薬剤が胎盤を通過して胎児に影響を及ぼすこともあるため、注意が必要です。
特に妊娠初期(5~11週)は中枢神経系等の重要器官の形成時期であり、催奇形性の影響を受けやすいです。
妊娠中はお母さんの身体も安定した状態とは言えないため、薬剤投与については主治医とよく話し合うことが大切です。
ちなみに、生ワクチン(水痘、ムンプス、MR混合、ポリオ、BCG等)の接種は、経胎盤胎児感染を起こす可能性があるため妊娠中は禁忌です。
生ワクチンの接種後、少なくとも3ヵ月は避妊した方が良いです。
《飲酒と喫煙について》
アルコール依存症の妊婦さんは、異常児(発達障害、精神発達遅延、子宮内胎児発育遅延等)の出生率が高いため、妊娠中の過度の飲酒は禁忌です。
妊婦さんが飲酒をすると、短時間で胎児の血中アルコール濃度が上がります。
妊娠中の喫煙は、胎盤への血液量を減少させて胎児の発育を遅らせ、低出性体重児、流・早産、常位胎盤早期剥離、前置胎盤、前・早期破水、周産期死亡、乳幼児突然死症候群などのリスクを高めます。
まだまだ一つ一つの項目を詳しく書きたいのですが、長くなってしまうので、この辺で。
ご質問等あれば下記のお問い合わせフォームからお願い致します。
妊婦さんの日常生活での注意点や知っておくといいことを5つ厳選
ホーチミンにいる時に妊娠した場合、一番は病院で先生からのアドバイスを聞くのが一番だと思うのですが、なかなか情報が得られないこともあると思い、今回は妊婦さんのための記事を書くことにしました。
【妊娠中の衣服について】
身体を固くしめつけず、皮膚に刺激がないものを選ぶと良いです。
下着類は、皮膚の清潔・保湿のために吸湿性の良いものが適切です。
帯下(おりもの)が増量するため、陰部を清潔にすることを意識しましょう。
ショーツはおりもの・出血等が判定しやすいものを選ぶと良いです。
※不正出血があった場合はすぐに病院を受診しましょう!!!
靴は、裏に滑り止めがあり、ヒールは十分に広く2~3cmくらいの低いものが望ましいです。
スリッパやサンダルは滑りやすく、転倒しやすいため避けたほうが良いです。
ホーチミンの道はデコボコしているので歩くときは特に注意が必要ですね。
腹帯を使用する場合は、緩すぎず、きつすぎず、腹部の下方から上方へ巻くようにしましょう。
【妊娠中の運動について】
体重増加の防止になるため、適度な運動は積極的にしましょう。
新婦体操、マタニティ・スイミング、マタニティビクス、マタニティヨガ、ウォーキングなどが良いです。
ホーチミンでこのようなお教室はあるのかしら…。情報提供ができずすみません。
【妊娠中の旅行について】
妊娠中の長い旅行はできるだけ避けたほうが良いですが、止むをえない場合は妊娠16~27週頃を選ばれるのが良いとされています。
【妊娠中の意外な注意点】
妊娠中は、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンの影響で歯肉炎や虫歯を悪化させやすい状態にあると言われています。
普段より丁寧な歯磨きを心がけましょう。
【妊娠中の乳房ケアについて】
乳房の状態は出産後、お子様の健康に大きく影響するため、妊娠16週頃より乳頭(乳首)や周囲の皮膚の手入れを行うと良いです。
※ただし、オキシトシン分泌を促して子宮収縮を誘発しやすいため、流・早産の既往のある妊婦さんや切迫流・早産の妊婦さんは乳頭の手入れは禁止されています。
手入れの方法や実施するべきか、かかりつけの病院で相談してみましょう!
乳頭陥没のある妊婦さんは乳頭(乳首)をつまみ出す方法を病院で教わり、健診時に経過をみてもらうことが必要です。
※ただし、これも流・早産の既往のある妊婦さんや切迫流・早産の妊婦さんは禁止されています。
私のサロンでは妊娠9ヶ月までのお母様のためのオイルマッサージまたはオイルを使用しないマッサージを実施しています。
妊娠7~8ヶ月のときに受けていただくのがベストです。
お腹が重たくなり、腰が痛くなったり、太ももなどがカチコチになりますね。
ストレスも溜まりやすくなっています。
ぜひ心身ともにリラックスしに来て下さい。
お問い合わせは下記のホームベージからお願い致します。
manahealingsaigon.wordpress.com
女性がなんかだるいと思ったら実は更年期障害なのかもしれません
「更年期障害ってそもそも何?」という方がいらっしゃるかもしれないので、本日は更年期障害について書きます。
このブログをかくために久々にレビューブックを取り出してきました。
看護学生時代から使っているものです。これを読んで下さっている看護師さんから「懐かし~」という声が聞こえてきそうです。
付箋をたくさん貼っているので、かさばり、原型をとどめていません。
本来は下の画像のようにスッキリとしたものです。
中身はこのように書き込みをしています。
これでもここに記載されていることは看護師なら知っていて当たり前レベルです。
看護師として現場にたってから、あまりの知識のなさに愕然とし、勉強をしなおしました。
学生の頃よりも看護師になってからのほうが勉強したという人は多いと思います。
そろそろ本題に入ります。
更年期障害とは、疾患(病気)がないにもかかわらず、自律神経失調を中心とした様々な不定愁訴があることです。
不定愁訴とは、身体の特定部位に偏らない多種多様な自覚症状をさします。
具体的には頭重感、めまい、発汗、しびれ、動悸などです。
エストロゲンというホルモンの分泌低下に加えて、様々な心理的要因(ストレスなど)が重なって発症します。
更年期の定義は卵巣機能が減退し消失するまでの時期をさし、一般的には閉経前後数年のことを言います。
ちなみに、日本人の平均閉経年齢はだいたい50歳くらいです。
更年期障害と似た症状(更年期様症状)は30代から発症する人も多いとドクターが言っていました。
これはエストロゲンの分泌が20代中盤でピークとなり、徐々に下降していくからだと思います。
エストロゲンは卵巣から分泌されるホルモンなので、両側卵巣を摘出された方も更年期障害と似た症状が出現します。
エストロゲンが減少するとどんな症状がでるのかというと
身体面では顔面が赤くなる、のぼせる、発汗、動悸、頭痛、めまいなどです。
精神面では憂うつ感、イライラ、不安、不眠、記憶力低下などです。
他にも更年期障害では肩こりや腰痛、全身の倦怠感が出現することもあります。
病院で受ける治療はホルモン補充療法があります。
ホルモン補充療法はエストロゲンを主体に投与します。
しかし、エストロゲンが過剰になると子宮体癌や乳癌のリスクを高めるため、エストロゲンの働きを抑制するプロゲステロンというホルモンも併用します。
非ホルモン療法では、漢方薬、自律神経失調薬、抗不安薬、抗うつ薬を用います。
心理・精神療法としてはカウンセリングがあります。
環境を変えることで症状が軽減することもあるので、生活リズムを整え、熱中できる趣味を見つけることも推奨されています。
更年期障害は一生続くものではなく、通常は1~2年のことが多いです。
長く続く場合でも4~5年です。
どんな治療を受けるかは主治医の先生としっかり話し合うことが大切です。
精神面が大きく関わるので、SPAでリラックスして心身ともに疲れをとったり、ハーブの力を借りるのも選択肢の一つだと思います。
サロンへのお問い合わせはホームベージからお願い致します。
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疲労やストレスを感じた時にハーブを日常生活に取り入れる勧め
チェンマイハーブをご紹介します!
チェンマイの先生から習ったり、自分で調べたハーブの効能の情報も載せていきます。
ビタミンやアミノ酸が豊富に含まれており、皮膚病、消化不良、腹痛、発熱、糖尿病、動脈硬化、デトックス、不妊症に効果があると言われています。
・kaffir lime(カフィアライム:こぶみかん)
ビタミンCや、ピーリング作用の
また、殺菌、抗菌、抗炎症作用があるとも言われています。
さらに、生理誘発効果と生理周期を整える作用があるため、生理不
抗酸化作用があり、ガン予防や高血圧予防など、カフィアライムは様々な効果があることからタイでは親しまれており、何にでもよく使用するそうです。
果汁をトリートメント剤のように使うと、頭皮のかゆみや
私もバタフライフラワーとカフィアライムの手作りシャンプーを趣味で作って自分で使っています。
これがその手作りシャンプーです。
手作り感が溢れ過ぎていますね…。
・crinum lily(ハマオモト、ハマユウ)
抗炎症作用や抗菌作用、筋肉や腱、肌を柔らかくする効果があると言われています。
また、子宮収縮、鎮痛作用があり、お腹の不要な水を排出させる効果があり、産後ケアに欠かせないハーブです。
・tamarind(タマリンド)
こちらはベトナムの道路でも売っているのを見かけますね。無農薬かどうかがわからないので、私はチェンマイで仕入れています。無農薬の物をベトナムで仕入れられる場所をご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。
タマリンドもビーリング作用があるので、古い角質の除去や肌のターンオーバー改善にも効果があり、肌を白くし、貼りを取り戻すと言われています。
また、新陳代謝をアップさせ、肌の乾燥や毛穴の詰まりを防ぐとも言われています。
さらに、浮腫み予防や疲労回復の効果もあると言われています。
・som poi(ソンポイ)
筋肉や腱を柔らかくし、生理中の血流を改善すると言われています。
また、身体から悪い物を取り除くといわれており、タイでは除霊や邪気払いとしても使用されています。
・plai(プライ、ポンツクショウガ)
抗炎症、抗菌作用、抗酸化作用、活性酸素除去効果があり、捻挫や打撲、筋肉痛などの症状を軽減し痛みを和らげると言われています。また、肌を引き締める効果があり、美肌になると言われています。
気管支拡張作用があり、呼吸を整えるとも言われています。
タイでは産後、子宮の戻りを助けるとも言われています。
・turmeric(ターメリック、ウコン)
ウコンは血液の巡りを良くし、血行を促進すると言われています。
そして、冷え性や肩こりによる頭痛の改善、生理不順の改善にも効果があると言われています。
また、血行が良くなることで新陳代謝が高まり、ダイエット効果があるとも言われています。
また、肌のターンオーバーも正常となり、美白効果的もあると言われています。
・galangal(ガランガル・ナンキョウ)
ガランガルは血行を良くし、冷え性に効果があると言われています。
また、抗炎症作用があり、筋肉痛・関節炎・リウマチに効果があると言われています。
そして、免疫力を高める効果があり、風邪の予防や鼻や喉の風邪の初期症状にも効果があると言われています。
・lemongrass(レモングラス)
レモングラスは血管拡張作用があり、血行を良くし、セルライトのケアや冷え性に効果があると言われています。
また、抗炎症作用や鎮痛・鎮静作用があり、筋肉痛や肩こりに効果があると言われています。
このようにハーブによって効能が違うため、その人の状態に応じてハーブを選択する必要があります。
特に妊婦さんや産後のお母さんはデリケートな状態なので、適切なハーブの選択が必要です。
皆さんご存知かもしれませんが、ハーブは精神面にも影響があります。
神経疲労や疲労感、ストレスやプレッシャーを改善すると言われています。
リフレッシュをしたいとき、前向きさが欲しいとき、集中力や直観力を高めたいときに
ハーブの香りをかぐことはオススメです!
サロンのご予約はホームベージのお問い合わせからお願いします。
https://manahealingsaigon.wordpress.com
ベトナムのホーチミンで密かに日本人がスパサロンをスタート
ベトナムのホーチミンにはとっても素敵なスパやマッサージ店が沢山あります!
私も仲間入りをしました!
サロンのホームページ↓
manahealingsaigon.wordpress.com
ホームベージにも記載があるのですが、私は日本で産婦人科病棟と脳神経外科・神経内科病棟で勤務をしていました。
その時に病気ではない同僚看護師が日々の忙しさからくるストレスで薬を飲む量が増え、薬漬けになっているのをみて、薬を飲むだけが解決方法ではないと感じ、東洋医学、伝統医療に興味を持ちました。
ちなみに、私は西洋医学に反対ではなく、西洋医学も東洋医学も上手に取り入れることが大事だと思っています。
たまに、「東洋医学に興味あるなら薬は飲まないようにしているんですか?」と質問をいただくことがあるのですが、必要があれば薬を飲むし、点滴も打ちますよ!
何より大事なのは症状、既往歴、生活習慣、家族背景など、様々なことをトータルにみてアセスメントをし、選択をすることが大事だと思っています。
日本で看護師をする傍ら休みの日にいろんな資格を取得しました!
資格は履歴書に書ききれないくらいかなり沢山持っています。
「資格を持っていることが大事!」と思っているわけではなく、いろんなことに興味があるので気がついたらそうなっていました。
私のサロン開設にあたって関連していそうな資格はこちらです。↓
「正看護師国家資格」
「マナ整体セラピスト講座 終了」
「現代レイキヒーリング レベル1~3 終了」
「ハイヤーセルフWS 終了」
「エンジェルプリズムカード講座 終了」
「ユーファイ産後ケア講座 終了」
「妊婦のためのマッサージ講座 終了」
ホーチミンでサロンを始めようと思ったきっかけは、自分自身の体験があったからです。
ホーチミンに来てから、環境の変化からPMS(生理前症候群)が酷くなり、婦人科を受診しようと思った際に日本のように気軽に婦人科に行きづらいと思いました。
ベトナムの医療はまだまだ進歩が必要だと看護師をしていて感じます。
私の友人は婦人科検診でドクターに「結婚していない女性の膣はみれない。肛門をみます」と言われたそうです。
他の人が同じクリニックの婦人科を受診した時にはそのようなことは言われなかったようなので、どのドクターにあたるかによるのかも。
正直怖いです。
そして、日本に一時帰国した際に念の為と思い、婦人科を受診しました。
低用量ピルの服薬を勧められ飲み始めたのですが、私は副作用が出やすいタイプだったようで、強い吐き気がとまらず、ごはんも食べられず、仕事が手につかない程でした。
自分にあった他の低用量ピルを試すことを主治医に相談するためにはもう一度日本に一時帰国する必要がありました。
直前の飛行機代は往復10万円を超えるので、かなり痛い出費です。
この時に病院に頼りっぱなしではなく、自分自身でもケアしようと強く思いました。
そして、自分自身にレイキヒーリングをしたり、ハーブボールを使ったことで症状がだいぶ改善しました。
レイキヒーリングやハーブの効果を自分自身で実感したことで、自分自身の施術を心から信頼し、自信を持って施術できるようにもなりました。
正直それまでは半信半疑だったのです。
看護師あるあるだと思うのですが、なんでも「根拠は?メカニズムは?」と深く考えてしまいます。
目に見えないものやぼんやりとしたもの、明確なエビデンスがないものは信じられないのです。
なかなか重い腰が上がらなかったのですが、
「今まで順調だったのにホーチミンに来てから生理不順になった」
「ホーチミンに来てから生理痛がひどくなった」
などの女性特有の悩みを何人かの友人から聞き、ホーチミンでも施術を始めることを決意しました。
気軽に婦人科に行きづらかった経験から産前・産後のお母さんたちもお困りの方がいらっしゃるかもしれない!
病院で悩みを相談してもとんちんかんな答えが返ってきて、一人で悩むママがいるかもしれない!
そもそもママ達へのサポートが日本程充実していないと思い、お母さん達のケアの必要性も感じました。
そこでタイのチェンマイでタイの伝統療法であるユーファイやリンパマッサージ、オイルマッサージ、妊婦さんのためのマッサージの方法を習得。
今までの自分の経験を取り入れつつ、アレンジしたものを先生の許可をもらってメニューに取り入れることにしました。
長文を読んで下さってありがとうございます。
ご相談だけでもかまわないので、お気軽にご連絡下さいね。
お問い合わせは下記のホームページからお願い致します。
manahealingsaigon.wordpress.com